続よねかえる日記~47の素敵な煩悩~

なんキニ!が好きだったりAKB48チーム8が好きだったり

210522AKB48 15th Anniversary LIVE 峯岸みなみ卒業コンサート~桜の咲かない春はない~

■210522AKB48 15th Anniversary LIVE 峯岸みなみ卒業コンサート~桜の咲かない春はない~


行って来ました。アリーナの後ろの方から見ていました。
セットリストはこちらから。

mdpr.jp

 

●OGいっぱい来たね
最初の清純フィロソフィーから既にこじまこちゃん他たくさんのOGが出てきて笑っちゃった。直近のOGは出す順番考えたら早めだろうなとは思ったけど、現Kよりも先に出てくるとは的な意味で驚いた。
楽しそうなステージで何よりでした。

 

●渚のチェリー
06年のA2のセットリストで、この曲では前田敦子がセンターで、峯岸みなみは歌唱パートがないバックダンサーだった曲。
そのバックダンサーだった曲にバックダンサーとして出演したという話。
それくらい余裕があったんだろうなと思った。あの頃それで「あたしはもっと歌いたかった」と言って泣いたのも笑い飛ばせるくらいに。
次の逆転王子さまもブリブリにやるのが恥ずかしいとか言っていた時もあったと思うけど、もう吹っ切れたんだろうね。
人はそれを成長と呼ぶし、大人になったとも言うけれども、時におばさんの羞恥心欠如ともつながっていくから、ほどほどにしておいてほしいなとも思ったw()

 

●Beginnerと伝説の魚

これは本人より周りの方が楽しそうだった。周りの子もすごい緊張でガッチガチの顔をしていたけど、一生懸命やっていてああ後輩に慕われているんですねととてもよくわかった曲だった。

 

●純愛のクレッシェンド他
ノースリーブスパート。純クレはやるだろうなと思ったけど、Relax!もやったのは嬉しかった。こじはるたかみなは相変わらずで、宣伝なんてなくても出てきてくれると前振りしながらしっかり宣伝して回収して行った。
求められていることをちゃんと出来るってすごいよな。こういうことだよなー。
へらへら出てきているようでも、ちゃんとポジション理解してるなあ。
この3人は突飛なことをすると見せて結構定石通りなことをするけど、それでもちゃんと点を取り爪痕残していくところがやっぱりすごいねと思った次第です。

 

●豪華OG登場パート
転がる石で宮澤、秋元、choose meで指原、北原、河西、上からマリコで篠田、ポ二シュで板野、ヘビロテで大島。
たくさん出てきたなー。
転がる石で大島は出てこないんだ!と思ったけど、やっぱりあとで出てきた。やっぱりこの辺のOGは存在感が違うわなー。
転がる石で2人が出てきたことでものすごくステージに厚みが出たし、オーラが変わったように感じた。転がる石でも曲中どこにいるか分かるからね。
SONEの茶番もMCでの笑いをちゃんと持って行ったし、なんていうかOGはOGで力がもちろんあるんだけど、それを定石通りに組み立ててちゃんと収めたのは峯岸さんの非凡なところなのかもね。バランス感覚的に。

 

AKB~の声で使うRIVERのたかみなとか、ダンスしんどいって言ってるのに微妙に踊る大声ダイヤモンドのこじはるとか、妊娠している板野に動かないポニシュとか、ヘビロテはイントロで一回止めて大島出してみたり。細かいけどその部分がとてもよかった。
RIVERをやる時のAKB~の声が最近の細い声とは異なり、声の太いたかみな本人がやるとその瞬間にたかみなだ!!って判るじゃん。3秒以内でたかみなを認知させたわけだからね。そういうところとか。
ヘビロテも「?、向井地センターなの?」と思わせて止める感じ。後ろの幕が開いて大島が出てきた時の、うぉーっと唸るような声が響く会場とその空気。千両役者大島優子登場の瞬間だったなー。

 

この辺りはOGひとりひとりに見せ場があって、それにしっかり応えているOGがいて、見ている方は「そうだった、これがAKBだった」と思ったはずだと。
いいパスワークというか統制の取れた演出というか、あまり言っても野暮なのですが、とてもよかった。

 

●メドレー
その後のメドレーもやっぱり勢いが違うわ。
これがAKBですよ!という感じだった。もう怒涛の感じ。
「えげつないくらいAKBのライブ」とはライターの関根さんのツイートだけど、本当にそれだった。
そう、散々ぐちぐち他所で言っていたけど、見たかったのはこういうものだったんだよ。OGパートから含めて流れる夕陽までの怒涛の10曲。
AKBってこうだったじゃん。

 

その後夕陽を見ているかがイントロから始まった時、もうこれが終わるんだなと思ったけれども。峯岸さんこの曲好きって言っていたからなあ。
本編最後なんだろうなって割と見えて、祭の終わりをいよいよ感じた。

 

●アンコールVTR
アンコールに入る前にVTRが流れた。
このVTRが本当に秀逸だった。
ともすれば選挙選挙で語りたがる編集者が多い中、加入したての子供時代や生意気だった頃、各チームの年少の頃から組み立てて、成長と共に選挙やらで葛藤・悩んだのちに降格、そして先輩として後輩と一緒に成長して段々自立していくという画がすごく良く描かれていた。

これは本当にプロの仕事だった。ちゃんと理解していないと前段からの接続が出来ないと思うのだけど、そこもしっかり出来ていて、個人的には「作ったの誰ですか?」レベルで聞きたいほどにいい仕上がりだった。


子供から大人に、お調子者ものが聞き役引立て役に、後輩とか知らん自分が自分が
だった人が後輩の面倒を見ることのできる先輩に。ものすごく多面的に多層的に作ってあって、本当に良く分かってる人があるいは人たちが作ったんだろうなと思った。
やっぱりここが個人的には一番涙腺に堪えたところだった。

 

●アンコール
私は私とまた会える日までは想定内。
でも少し尾木祭(2011)の私は私の時のことを思い出していた。
今回もあの時も会場を白のペンライト一色にしたかったようだけれども、上手く行っていなかった。買ったよなー2800本のサイリウム
白のサイリウム(ペンライト)は他の色に比べると弱くて、かき消されがちなのですよ。今回は事前告知はともかく、やっぱり他の色の人が多くてやっぱりなかなかうまく行かないもんだねと思った。
他の色も混ざる中で咲くというのも峯岸さんらしいといえばそうかもしれないけどね。

 

最後に桜の花びらたちで最初のチームAのメンバーが出てきた。
やっぱりこの瞬間に泣けた。
そう、あとで折井あゆみが言っていたけど、「迎えに来てくれたんだ」という感覚で。


3人兄弟でうるさいであろう中で育った峯岸さんちのみなみさんは、多分チームAの皆が卒業していくのはつらかったろうなと思う時はたくさんあって、その都度その都度迎えに来るからと言っていたのが本当に出来るのかなと思っていたから、だからこそ本当に迎えに来てくれてよかったなと思った。


1期生の年少だったのに、気づけば先輩になり、敬ってはくれるけど、距離を置かれたり。それでも後輩と仲良くやってはいたけど、やっぱりたかみなこじはるもそうだし、この辺りの面々といる瞬間を見るとこっちも色々とあの子供で腕白だった頃を思い起こしてしまった。

たかみなの喋り方もやっぱり折井イズムぽいところもあるわけだし、初代チームAだなーとAヲタよねたろうさんとしては思うわけで、よかったねと頑張ったことが報われて評価されたねと一番グッときた瞬間でもありました。

そう、ここから始まったんだよな、そしてここに帰って来て終わるんだなと思った瞬間だった。桜の花びらたちはしみたね。

 

そして最後に十年桜をやって終演と。

 


●総括
いいコンサートだった。
細かい所まで実によく考えて、考えて、考えて出来たセットリストだと思った。
他の2コンサートより背景のビジュアルも多彩な感じだったので、多分金も資源も多量につぎ込んでいるのかもしれないけど、それにふさわしいだけのリターンがあったコンサートだった。

 

峯岸みなみのAKBライフ≒AKBの歴史でもあるので、見るヲタクの方も共感して感情移入できるポイントがたくさんあるはずなんだよね。
今回のコンサートでも例えば指原を入口にヲタクになった人とか、ノースリーブス入口の人とか、旧K(宮沢秋元)入口だった人とか、チーム4や降格時のヲタクとかものすごい切り口の数があったはずで、それのどこかにフックがかかるような構成になっていて、とても共感されやすい仕上がりになっていた。
だから峯岸ヲタクではなくても、それぞれのAKB人生とのシンクロさせてみても良いコンサートだったんだろうと思う。
OG含めたメドレー部分などはまさにTHE AKBだったわけで、そういう部分とかね。

 

それにしてもOGは圧倒的な存在感だったし、峯岸さんも自分の見せ場はちゃんと持って行った。
現役の子の見せ場が足らない感じはあったけれども、それはそもそも峯岸卒コンだったり、現役の力不足だったり翌日の見せ場だったりする側面もあるから仕方ない。
そう考えると、来た人の期待に誰でも応えられたいいコンサートだったんだろうなと思った。

 

禁酒してから約530日、それが我慢ではなく意思でとはTwitterに書いてあったけれども、きっとある程度遠慮していた部分はあったろうにせよ、自分のやりたいことを意思としてきちんと主張して、周りが協力してくれた部分も大きかったんだろうなと思った。
禁酒関連で一番に思うのは自己肯定感の向上というか、小さくても自分との約束を守ることで自分を認められるようになったことが大きいのかなと思った。
そう考えるとコロナで1年卒業が延期になったのも悪くはなかったのかもねと思った。

 

終わってから会場を出るまでにかなり時間があったのだけど、ああこれで終わったんだなと心の整理をつけるには足らない時間だった。
それくらい色々な部分で見るべきところがあって、細かい部分まで仕込んだ仕込めたコンサートだったなと思った。
15年と半年の集大成に相応しいね、とは一言なのだけど、その一言では終わることのできないほどキラキラした要素がたくさん詰まっていていいコンサートだったし、これを作った峯岸みなみもすごく頑張ったんだなと思ったし、たくさんの人が協力してくれる程にいい人たちに囲まれてよかったねと思った。

 

賑やかで華やかで楽しくて笑えて泣ける、とてもいい卒業コンサートでした。

みぃちゃん卒業おめでとう。
これからのアイドルではない峯岸みなみも幸せになれますように、前途を祝して。